トランプ氏のアフガン演説、生放送視聴は2800万人
ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領が対アフガニスタン新戦略を発表した演説を、生放送で視聴した国民は約2800万人にとどまったことが、調査会社ニールセンの集計で23日までに明らかになった。
トランプ氏の演説は21日、米東部時間午後9時から始まり、右派の地上波チャンネルやケーブル局で生放送された。高い視聴率が見込める「プライムタイム」の時間帯に同氏が演説したのは、就任以来初めて。
ニールセンによると、2090万世帯で計2780万人がこれを視聴した。歴代大統領やトランプ氏自身のこれまでの演説と比べ、低い数字にとどまった。
この数字は、アフガンでの戦闘に対する国内での悲観的な見方を反映しているとみられる。また各種世論調査の結果が示すように、トランプ氏の支持率低迷が影響したとも考えられる。トランプ氏の発言を信用できないという国民は多い。
同氏が2月末、米議会で行った施政方針演説の視聴者は4800万人だった。こちらは毎年恒例の演説で、何日も前からニュースで取り上げられていたのに対し、今回の演説が発表されたのは前日。主要テレビ局に取材や生放送の要請もなかった。
トランプ氏が2月初め、プライムタイムの放送で最高裁判事にゴーサッチ氏を指名すると発表した時の視聴者は3300万人だった。
オバマ前大統領が2009年、対アフガン政策を示した演説では、プライムタイムの生放送を4080万人が視聴。今年1月に生放送されたオバマ氏の「お別れ演説」の視聴者は3400万人だった。
ニールセンの統計には家庭外の視聴やインターネット上のストリーミング配信は含まれていないが、大統領演説のような放送は家庭のテレビで視聴するケースが大半を占める。