イラン核合意は「維持」へ ティラーソン米国務長官
(CNN) 米国のティラーソン米国務長官は15日、CNNのテレビ番組に出演し、欧米とイランとの間で締結された核合意について維持する考えを明らかにした。一方で、米国が新たな枠組みの合意を目指す可能性も残した。
これより前、トランプ米大統領は米国が核合意から離脱する可能性などを示唆。トランプ大統領は13日、イランが核合意に違反しているとして、議会や関係国が協定の強化に同意しなければ、核合意を破棄するとの考えを明らかにしていた。一方、ティラーソン長官は以前に、厳密にいえばイランは合意を順守していると述べていた。
ティラーソン長官はCNNに対し、イランは厳密にいえば合意に違反していたものの、イランにはその違反を修正するための時間があったと指摘。イランは違反を修正しており、順守している状況に戻るとの見方を示した。
ティラーソン長官は、米国は単にイランの核開発の野望以上の問題点に注力していると指摘。そのなかには、弾道ミサイルの開発や、中東全域での米国への敵対勢力への支援などが含まれるという。
ティラーソン長官は、トランプ大統領が求めているのは、より包括的な戦略だとの見方を示した。