感謝祭のトランプ氏、海外駐留米軍をねぎらう 指導力自賛も
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は感謝祭の23日、滞在先のフロリダ州の別荘から衛星中継で海外に展開する米軍の各軍種に向けて演説し、その働きに謝意を示すとともに、自身の就任以来、米軍が「真に勝利を収めつつある」と強調した。
トランプ氏はこの中で、アフガニスタンに駐留する陸軍第82空挺(くうてい)師団の隊員に対し、「君たちがアフガン国内で上げている成果については誰もが話題にしている」などと言及。過去3~5カ月の間に「誰も見たことがないほど」戦況を転換させたと称賛した。
トランプ氏はまた、イラクで従軍する海兵隊部隊にも直接語りかけ、過激派「イラク・シリア・イスラム国( ISIS)」掃討の取り組みに関して謝意を示した。「君たちがISIS相手に達成していることも話題の的だ」としたうえで、「我々は軍隊とともに真に勝利を収めつつある」と強調した。
今回の衛星会議では、トランプ氏が自身の指導力をオバマ前大統領のものと対比する場面も多く、「我々は対ISISの戦いで、前政権が数年をかけて達成したよりも多くの進展を遂げたと言われている」とも主張した。
トランプ氏とメラニア夫人はこの後、フロリダ州レイクワースの沿岸警備隊基地に駐留する隊員やその家族を訪問。トランプ氏は出席者を前にした演説で、沿岸警備隊の隊員と会うのは「名誉なこと」だとしたうえで、テキサス、フロリダ両州や米自治領プエルトリコを今年襲ったハリケーンの際の救助活動に謝意を示した。