公共の場でのダンス、91年ぶりに解禁 米NY市
(CNN) 米ニューヨーク市のデブラシオ市長は30日までに、キャバレー営業許可なしに公共の場でのダンスを一切禁じていた「キャバレー法」を無効にする法案に署名した。
同法に抵触せず800万人以上のニューヨーク市民がダンスを楽しめる場所は市内に104カ所あった。同市長は声明で「現在は2017年であり、キャバレー法は意味がない」と述べた。
ニューヨーク市長府によると、同法は禁酒法の最盛期だった1926年に制定されたもので違法収益の封じ込めが狙いだった。その後、同法の効力は維持されてきたとは言えないながらも、廃止に持ち込む動きは頓挫(とんざ)してきた。
今回の同法撤廃は市議会議員の動議によるもの。市議会は先月、同法はアフリカ系(黒人)、同性愛者や中南米系の地域社会に不公平な形での打撃を与えてきたとの見解を示していた。法案撤廃に伴う採決では賛成44票、反対1票だった。
キャバレー法は廃止されたものの、公共の場でのダンスを企画する当事者らは今後、市の関連法に従い保安対策での監視カメラの設定や免許保持の警備員の配置などが必要となる。