ペンス副大統領、中東訪問を延期 税制改革法案の採決に備え
ワシントン(CNN) 米国のペンス副大統領は18日、翌日から予定していたエジプト、イスラエル訪問の延期を決めた。上院で税制改革法案が可決されるのを見届けるためとしている。
ファラ副大統領報道官は「米史上最大規模の減税はトランプ大統領の記念すべき業績となり、何百万人もの勤勉な国民の救いとなる」「副大統領は減税のゴールインを見届ける決意だ」と述べた。
ホワイトハウス高官らによると、ペンス氏は1月14日の週に出発してエジプトやイスラエルを訪れる見通し。さらに別の訪問先も追加する可能性がある。ただし、新たな日程の詳細はまだ検討中だという。
上院では共和党が今週中に税制改革法案を採決にかける構え。同党の重鎮、マケイン議員が療養のため地元アリゾナ州へ戻り、採決を欠席する見通しとなったものの、法案の可決は依然として確実視されている。
ただ、採決で賛否同数となった場合は、副大統領のペンス氏に一票を投じる権限がある。
ペンス氏は19日夜に出発する予定だった。アラブ諸国では現在、トランプ氏がエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことに対する抗議運動が続いているが、ホワイトハウス当局者らによると、延期はこれとは無関係に決まったという。
パレスチナ自治政府のアッバス議長らはトランプ氏の宣言を強く非難し、ペンス氏との会談を中止すると表明していた。ペンス氏が来月の訪問で会談の復活を試みるかどうかについて、ホワイトハウス高官はコメントを避けた。