米ハワイ、「弾道ミサイル」の誤報 38分後に取り消し
ワシントン(CNN) 米ハワイ州で13日、弾道ミサイル飛来の脅威を告げる誤報がテレビ、ラジオ、携帯電話などに流れる騒ぎがあった。
緊急警報は住民らに弾道ミサイルが迫っていることを知らせ、「ただちに避難を。これは訓練ではありません」と呼び掛ける内容。インターネットのソーシャルメディアなどは一時騒然となったが、州緊急対策当局がまもなく「ミサイルの脅威はない」とツイートした。住民の携帯電話には最初の警報から38分後に、誤報だったことを確認するメッセージが送られた。
ハワイ州のイゲ知事はツイッターで、州の防衛、緊急対策当局者らに会って原因を究明し、再発を防止すると表明した。
これに先立ち、州緊急対策当局の責任者が24時間体制の監視センターへ出向き、警報発信の経緯を確認。CNNにメールで「誤報だった」と伝えた。
同州選出の議員らはツイッターで、再発防止策の必要性を強調した。
米連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省、緊急事態管理庁(FEMA)、連邦通信委員会(FCC)が状況を詳しく調べている。トランプ大統領とマティス国防長官も説明を受けたという。
専門家によると、ミサイルが実際に発射された場合は人工衛星がただちに検知し、米戦略軍や太平洋軍が追跡して文民当局に情報を提供する。ハワイ州の緊急対策システム自体にこの能力はなく、軍の確認、分析が頼りとなる。