ペンシルベニア州下院補選、接戦続く 民主党候補が勝利宣言
(CNN) 米東部ペンシルベニア州の主要都市ピッツバーグ郊外の第18選挙区で13日、下院補欠選挙の投票が行われ、即日開票された。深夜になっても勝敗が定まらない接戦のなか、民主党候補が勝利を宣言した。
補選は同選挙区選出の共和党議員が昨年、女性スキャンダルで辞任したことを受けて実施され、共和党からリック・サコーン氏、民主党からコナー・ラム氏が立候補していた。
当日分の開票率が100%に達し、不在者投票の集計が続く間に、民主党の選対委員会がラム氏の勝利を宣言。同氏は支持者らを前に「予想より少し時間がかかったが、我々は勝った。皆さんの勝利だ」と演説した。
一方、共和党の選対委員会はサコーン氏の勝利を「確信」していると発表し、同氏も支持者らに「まだ戦いは終わっていない」と語った。
この選挙区は白人労働者が多く、16年の大統領選でトランプ氏が大勝した地盤。サコーン氏が敗れれば、共和党にとって大きな打撃となる。
共和党陣営では開票に先立ち、サコーン氏の敗北を覚悟するムードが広がった。トランプ氏が10日、同氏の集会で応援演説したことが逆効果となり、民主党支持者の投票率を上げてしまったと嘆く関係者もいた。開票が始まって接戦の様相が明らかになると、「大敗ではなさそうだ」と胸をなでおろす声も上がっていた。