米テキサス連続爆弾 容疑者が自爆死、爆弾製造認める動画も
テキサス州オースティン(CNN) 米テキサス州で起きた連続爆弾事件に関連して、警察が逮捕状を取って行方を追っていた容疑者の男が21日未明、自分の車の中で自爆して死亡した。
死亡したのはマーク・アントニー・コンディット容疑者(23)。同州オースティンなどで小包爆弾が爆発して2人が死亡、5人が負傷した事件に関連して、捜査当局が行方を追っていた。
オースティン警察は21日夜に行った記者会見で、コンディット容疑者が携帯電話のビデオに、爆弾の製造を認める供述を収録していたことを明らかにした。ただ、25分間にわたって収録されたこのビデオでも、動機は判明しなかった。同容疑者がテロ組織に言及したり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)だったことをうかがわせるような内容はなかったという。
携帯電話は、コンディット容疑者が死亡時に所持していた。
連邦捜査当局は同日、コンディット容疑者の自宅を捜索し、警察はルームメート2人を拘束して事情を聴いたが、どちらも逮捕には至っていない。
アルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)によると、同容疑者の自宅からは、一連の爆弾事件で使われたのと同様の爆弾を製造するための部品が見つかったほか、同様の自家製爆弾の材料も見つかった。しかし、完成された爆弾は見当たらなかったという。
関係者によると、コンディット容疑者はオースティン郊外のフラッガービルに住んでいた。
今回の事件では、オースティンとサンアントニオ郊外で2日から20日にかけて5件の爆弾事件が発生。警察は一連の事件にコンディット容疑者がかかわったとみて、破壊装置を不正に保有し移転させた容疑で20日夜、同容疑者の逮捕状を取った。