ポンペオ氏が米国務長官に就任 トランプ政権で2人目
ワシントン(CNN) 米中央情報局(CIA)長官だったマイク・ポンペオ氏が26日、トランプ政権で2人目となる国務長官に就任した。上院本会議が賛成57、反対42で指名を承認した。
ポンペオ氏は国務省のナウアート報道官を通じて声明を発表。「国務長官に就任し、光栄だ。重責を感じている」と述べた。
上院では共和党議員が指名を承認したほか、無所属の議員や民主党議員の一部も支持に回った。一方で上院外交委員会の民主党トップ、メネンデス上院議員が採決前にポンペオ氏に関する懸念を表明するなど、民主党からは強い反対の声も上がった。
トランプ大統領は声明で採決結果を歓迎し、「才能とエネルギー、知性を備えたマイクのような愛国者が国務省を率いることは、歴史上の重大局面にある我が国にとって大きな財産となる」と述べた。
ポンペオ氏は今回の採決を受け、ベルギーのブリュッセル、サウジアラビアのリヤド、イスラエル、ヨルダンを歴訪する。
ベルギーでは北大西洋条約機構(NATO)外相理事会に米国代表として出席。この後、サウジでサルマン国王、イスラエルでネタニヤフ首相、ヨルダンでアブドラ国王とそれぞれ会談する見通しだ。
トランプ氏は3月、ツイッターでティラーソン前国務長官の解任を発表。後任にCIA長官として自身と緊密な関係を築いていたポンペオ氏を起用する方針を固めた。ポンペオ氏はCIA長官時代、ホワイトハウスで自らトランプ氏に情報報告を行っていた。