米カリフォルニア北部の山火事、州史上最大の規模に
(CNN) 米カリフォルニア州で続発している山火事のうち、北部クリア湖周辺の複数の郡にまたがる火災の焼失面積が急速に広がり、6日までに州史上最大の規模に達した。
この火災の焼失面積は6日時点で約1150平方キロと、3日間で80%も拡大した。同日夕までの鎮火率は30%にとどまり、家屋75棟が焼失している。
州消防当局が対応した山火事の規模としては、南部のベンチュラ、サンタバーバラ両郡で昨年発生した火災の約1140平方キロが最大記録だった。
州内では現在、計16カ所で大きな山火事が続き、消防士1万4000人以上が出動している。
北部シャスタ郡の火災は3週目に入った。焼失面積は約670平方キロに達し、鎮火率は47%。
4日に停電の復旧作業に当たっていた作業員が死亡し、7人目の犠牲者となった。ホワイトハウスは5日までに、同郡を災害地域に指定した。
同じく北部のヨセミテ国立公園付近でも、先月13日からの山火事で2人が死亡。公園内の観光の中心地、ヨセミテ渓谷は5日から無期限で閉鎖されている。
南部オレンジ郡でも6日、国有林で起きた火災が急速に広がった。焼失面積は16平方キロを超え、周辺住民に避難命令が出ている。
トランプ米大統領は5日のツイートで、カリフォルニア州で山火事が拡大しているのは同州の環境関連法に問題があるせいだと主張。この州法のために水が活用されず、太平洋に流されていると書き込んだが、具体的に何を指していたのかは明らかでない。