中国の大物実業家、性犯罪容疑で一時拘束 米ミネソタ州
ニューヨーク(CNNMoney) 米ミネソタ州ミネアポリスの警察は3日までに、中国のインターネット通販大手、京東集団(JDドット・コム)の創業者、劉強東・最高経営責任者(CEO)を性犯罪容疑で一時拘束したことを明らかにした。
警察の報道官によると、劉氏は8月31日深夜に逮捕されたが、1日午後4時ごろに釈放された。同報道官によると捜査は継続中だが、正式な起訴などには至っていないという。
京東集団は中国のソーシャルメディアを通し、劉氏が不当な疑いをかけられたと主張。警察による捜査の結果、違法行為の証拠は見つからなかったと述べた。
同社は中国のネット通販最大手、アリババに次ぐ2番手で、北京に本社を置く。約20年前の創業から成長を続け、2014年には米ナスダックに上場した。米シリコンバレーに機械学習やAI(人工知能)の研究所も開設している。
米金融情報サービス大手ブルームバーグによると、劉氏の資産は73億ドル(約8100億円)前後と推定される。
米グーグルは最近、京東集団に5.5億ドルを出資すると発表した。両社は東南アジア、米国、欧州の各地で米アマゾンやアリババと競う構えだ。