連続ガス爆発で住民避難、重症者も 米マサチューセッツ州
(CNN) 米マサチューセッツ州で13日、住宅や事務所など約40棟で、ガス供給管の問題が原因とみられる爆発や火災が相次ぎ、消防隊が消火作業に当たっている。
マサチューセッツ州警察によると、爆発が原因と思われる火災は数十ブロックにわたって燃え広がり、ボストン北部にあるローレンス、アンドーバー、ノースアンドーバーの3地区で住民が避難を強いられている。
ローレンスの病院には負傷者が搬送され、複数が重体となっている。アンドーバーの当局者によると、負傷者の中には消防士も含まれる。
ローレンスの住民はCNN系列局WCVBに対し、自宅のボイラーから出火したと証言。その数分後に近所の住宅で大きな爆発音が聞こえたと話している。
「被害はローレンスとノースアンドーバーの広域に及んでいる」と州警察はツイートし、火災や爆発、ガス臭について少なくとも70件の通報が寄せられ、対応に当たっていることを明らかにした。
3地区ではガスの供給が停止され、学校や老人ホームに避難所が開設された。アンドーバー当局は、ガス供給施設の近隣の住民や事務所に避難を呼びかけている。
警察は、ガス会社のコロンビア・ガスから供給を受けている世帯に対し、直ちに避難するよう勧告。同社はガス供給管の減圧措置を講じた。警察によると、一部地区ではガス臭がしたため住民が避難している。
現時点で被害の程度は分かっていない。米国家運輸安全委員会(NTSB)も情報収集に当たっている。