女子ゴルフの有力選手をコースで殺害、ホームレスの男を起訴 米
(CNN) 米アイオワ大学に在学する女子ゴルフ選手がコースで遺体で発見された事件で、殺人容疑で逮捕されたホームレスの男が18日、裁判所に出廷した。保釈金は現金のみで500万ドル(約5億6000万円)とされた。
殺害されたのはスペイン出身のセリア・バーキンさん(22)。17日にアイオワ州エイムズのゴルフコースの池の中から遺体が見つかった。裁判文書によるとバーキンさんは上半身、頭部、頸部(けいぶ)を複数回刺されており、地元警察は何者かに「襲撃された」と断定していた。
その後、警察は近くの森に住む22歳のホームレスの男を逮捕し、第1級殺人で起訴した。発見時、男の顔には何者かと争ったとみられる「生々しいひっかき傷」が残っていた。男の持っていたバッグからは血の付いた衣服とナイフが出てきたという。
地元警察の署長は、男と被害者に何らかのつながりがあったかどうかは不明としている。警察が過去に男とやり取りしたことはあったが詳しいことはわからず、犯罪歴の有無といった情報もないという。
事件当時、バーキンさんは1人でゴルフをしていたとみられる。警察署長は、現場にゴルフバッグが放置されていたことが遺体の発見につながったと説明した。
バーキンさんは今年、スポーツの強豪として知られる米国内の10大学による選手権大会で優勝。7月には欧州のアマチュア女王を決める大会も制するなど、将来を嘱望されるゴルファーだった。
同じスペイン出身で男子のトッププロの1人であるセルヒオ・ガルシア選手は、ツイッターでバーキンさんの死に「胸が張り裂ける思いがする」と投稿。本人と会った際の思い出に触れ、「特別な人物だった」と哀悼の意を示した。