米F35戦闘機、初の実戦へ アフガン空爆に向け準備と当局者
ワシントン(CNN) 米海兵隊に所属する最新鋭のステルス戦闘機「F35Bライトニング」が、数日中にも初の戦闘任務に就く見通しであることが26日までに分かった。複数の米国防当局者がCNNに明らかにした。
当局者らが語ったところによるとF35は現在、米海軍の強襲揚陸艦エセックスに搭載されており、近くアフガニスタンへの空爆に向けた準備が行われるという。エセックスはすでにアデン湾を抜けて現在アラビア海の北を航行。数日の間にペルシャ湾に入るとみられる。
F35のパイロットらはソマリアで諜報・偵察任務に従事する一方、必要であれば地上の米軍部隊を上空から支援する態勢も整えていた。ただ米軍部隊などへの攻撃を受けて行われた22日の空爆には参加しなかった。
F35Bは3種類あるF35シリーズの中で唯一、ヘリコプターのような垂直着陸が可能。離陸に要する距離も他の戦闘機に比べると圧倒的に短い。歴史上最も高価な兵器とされている同機だが、近年はソフトウエアやエンジンの問題などが相次いで発覚し、厳しい批判にさらされていた。
専門家からは依然として、F35の戦闘能力に対する懐疑的な見方も出ている。
米海兵隊は昨年、F35を日本に配備。同機が米国外に常駐配備される初のケースとなった。