写真特集:大型ハリケーン「マイケル」上陸、被害拡大
現地当局者から説明を受けるトランプ大統領夫妻=15日、フロリダ州/Saul Loeb/AFP/Getty Images
(CNN) 5段階で上から2番目の「カテゴリー4」という強い勢力で米フロリダ州に上陸したハリケーン「マイケル」が熱帯性低気圧に変わった。ただ、依然として大雨と強風をもたらしながらジョージア州を移動している。これまでに2人の死亡が確認されているほか、フロリダなど3州で50万世帯超が停電に陥り、多くの家屋が損壊している。
当局者によれば、ジョージア州セミノール郡で子ども1人が死亡した。初期の報告では11歳の子どもが自宅に何かが落下したために死亡したとみられているが、当局者はまだ現場にたどり着けずにいるという。
ハリケーンが上陸した10日にはフロリダ州で男性1人が倒木により死亡していた。
熱帯性低気圧は時速約32キロで、北東に向かって進んでいる。
アラバマとジョージア、フロリダの3州で50万世帯超が停電となっている。フロリダ州北部の大部分やジョージア州の南部と中部に竜巻警報が出されている。
フロリダ州メキシコビーチに住むパトリシア・マリガンさんによれば、ハリケーンが近くを通過した際には、コンクリート製の建物が振動した。外を見ると、エメラルド色の海と白い砂浜は、がれきなどが浮いた黒い海に変わっていたという。家々の屋根は吹き飛び、マリーナは消えていた。波の高さはヤシの木の一番上に届く勢いだった。
荒廃した街の様子は1992年のハリケーン「アンドルー」を思い起こさせるという。マリガンさんは、復旧には数カ月あるいは1年かかる可能性もあると肩を落とした。