ハリケーン「マイケル」、カテゴリー4に 「極めて危険」な勢力で上陸へ
(CNN) 米フロリダ州へ上陸するとみられるハリケーン「マイケル」の勢力が、5段階で上から2番目となる「カテゴリー4」へと拡大した。このままいけば、今年米国に上陸した中で最大の風速をもつハリケーンとなる。
CNNの気象専門家によれば、カテゴリー4の勢力は過去にフロリダ州の半島部を襲ったハリケーンの中でも最強クラス。1950年以降、カテゴリー3以上の大型ハリケーンが半島部に上陸したのは75年、95年、2005年の3回しかない。
米国立気象局はマイケルについて、「極めて危険」なハリケーンだと指摘。メキシコ湾岸の北東部一帯にかけて、命にかかわる高潮や強風、豪雨を引き起こすと予測した。
マイケルは勢力を弱めながら米南東部を進むとみられるが、その後も大雨や洪水の被害が広範囲に及ぶと予想される。フロリダ州の半島部やアラバマ州南東部、ジョージア州南部では最大305ミリ、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州、バージニア州南部では最大152ミリの雨量を観測する可能性がある。
当局はフロリダ州のほかアラバマ州南東部やジョージア州南部に住むおよそ370万人に対し、ハリケーンへの警戒を呼び掛けている。さらに複数の州に住む850万人には熱帯性低気圧に対する警戒を促した。