ユダヤ教礼拝所で銃乱射 11人死亡、容疑者を拘束 米ピッツバーグ
(CNN) 米ペンシルベニア州ピッツバーグにあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で27日午前、男が銃を乱射し、当局者らによると11人が死亡、6人が負傷した。
当局に通報があったのは午前9時54分ごろ。シナゴーグで土曜礼拝が始まる時間だった。
市治安当局者によると、負傷者のうち4人は現場へ出動した警官と機動隊員。死者の中に子どもは含まれていないという。
捜査当局者らがCNNに語ったところによれば、銃を乱射したのはロバート・バウアーズ容疑者(46)と特定された。
同容疑者は反ユダヤ教的な言葉を発しながら発砲した。駆けつけた警官らと撃ち合いになって複数の傷を負ったが、容体は良好とされる。
現場からはライフル銃1丁とけん銃3丁が押収された。
容疑者は憎悪犯罪などの罪で同州の連邦地裁に起訴される見通し。もともと当局に名を知られた人物ではなく、単独犯とみられる。連邦捜査局(FBI)が捜査を主導している。
当局は、バウアーズ容疑者のものとみられるソーシャルメディアへの書き込みに注目しているという。反ユダヤ主義的な内容が目立ち、直前に犯行をほのめかす言葉も書き込んでいた。
容疑者はソーシャルメディア上で、中南米から米国境へ向かっている移民集団をユダヤ教徒が手助けしていると主張。トランプ米大統領の周りには同教徒が多すぎるとも批判していた。自身が所有する銃を並べた写真の投稿もあった。
トランプ氏は事件の知らせを受け、礼拝所に武装した警備要員がいれば犯行を阻止できたはずだと述べた。