ウェッブ元上院議員、国防長官候補に浮上 米紙
(CNN) 米紙ニューヨーク・タイムズは5日までに、退任したマティス前国防長官の後任に民主党の元上院議員だったジム・ウェッブ氏の起用が浮上していると報じた。3人の政府当局者の情報としている。
ただ、トランプ米大統領は4日、ツイッター上でこの報道を否定し、国防長官代行を務めているパトリック・シャナハン氏の能力を称賛した。ジム・ウェッブ氏については「素晴らしい人物であろうが、個人的には知らないし会ったこともない」と述べた。
同紙の取材に応じた政府当局者の1人は、ペンス副大統領やマルバニー首席補佐官代行の関係者がウェッブ氏と接触したと明かした。また、米国防総省高官の話としてウェッブ氏は候補者の1人になっているとも伝えた。
ウェッブ氏はイラクでの軍事作戦に強く反対する立場を表明している。タイムズ紙は、同氏が国防長官に起用された場合、よりタカ派の共和党の候補者の抜てきを断念したことを意味するとも報じた。
マティス氏は昨年12月、米軍のシリアからの撤退をトランプ氏が唐突に発表した後、辞任を表明していた。
ウェッブ氏は共和党のレーガン元政権時代に海軍長官を務め、その後、バージニア州選出の上院議員に選出されていた。2016年の米大統領選に出馬したこともある。