400回超す小規模地震、カリフォルニア南部で集中発生
(CNN) 米カリフォルニア州南部のジュルーパバレーで小さな地震が集中的に発生している。米地質調査所は3日、同地で観測された地震が5月25日以来、432回に上ったと伝えた。
地質調査所の専門家、ロバート・グレーブズ氏によると、地震の規模を表すマグニチュード(M)は0.8~3.2の範囲内で、揺れを感じる大きさの地震は数回程度だった。
ジョージア工科大学の専門家、アンドルー・ニューマン氏によれば、こうした現象は一般的に、大地震や広範に及ぶ地震の前兆にはならないという。
付近に大きな断層がないことから、小さな亀裂や地殻の弱い地点を原因とする小さな地震が集中しているようだと同氏は解説、「大地震は大きな断層で発生する」と指摘した。
例えばM7の地震は全長約50キロの断層で、M8の地震は同400~500キロの断層で発生する。これに対し、今回の小さな地震はわずか数平方キロの地域に集中している。
ジュルーパでは今年2月と3月、および昨年7月と8月にも小さな地震が集中的に発生した。こうした地震は1980年代にさかのぼるとグレイブズ氏は述べ、「いずれの地震も、最も大きなものでM4だった」と話している。