米移民収容施設が極度の過密状態、抜き打ち調査で報告

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メキシコ国境の米移民収容施設が、極度の過密状態にあることが明らかになった/Office of Inspector General/DHS

メキシコ国境の米移民収容施設が、極度の過密状態にあることが明らかになった/Office of Inspector General/DHS

(CNN) 米当局がメキシコ国境で移民を収容している施設が極度の過密状態にあり、子どもが長期間拘束されているなどの問題点が、政府内部の抜き打ち調査で明らかになった。

調査チームは先月初め、国境沿いの中でも特に拘束件数が多いテキサス州リオグランデ渓谷の5施設を視察した。

報告書には移民であふれかえる施設内の写真などが添付されている。

同伴者のいない子どもたちを収容している同州マッカレンの施設では、165人の子どもが1週間以上拘束されていた。

米当局の規則によると、未成年者は72時間以内に保健福祉省の保護施設などへ移すことになっている。しかし国境警備隊のデータによれば、3割以上がこの制限を超えて収容されている。7歳未満の子どもが2週間以上待機していた例もあるという。

当局の方針では大人も72時間以内に釈放することが望ましいとされるが、調査対象の施設ではこれを超える収容者が計3400人に上り、うち1500人は拘束から10日以上経過していた。

温かい食事やシャワー、着替えなどの基準も守られず、5カ所のうち3カ所の施設では子どもにシャワーを浴びさせていなかった。大人の収容者がサンドイッチだけの食事で重度の便秘になり、治療が必要になったケースもみられた。

国土安全保障省は今回の報告を受け、臨時のテントを設置するなどして移民の増加に対応する方針を示した。

移民の収容をめぐっては、5月の調査でも定員125人の施設に900人が詰め込まれた状況などが指摘されていた。

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