野良猫の餌やりでトラブル、79歳女性に実刑言い渡し 米オハイオ州
(CNN) 米オハイオ州ガーフィールド・ハイツで、79歳の女性が捨て猫に餌を与えた罪に問われ、10日間の服役を言い渡された。
CNN系列局WJWによると、服役を命じられたナンシー・セグラさん(79)は、近所に住んでいた男性が猫たちを置き去りにして転居したため、数年前から猫の面倒を見るようになった。
しかしガーフィールド・ハイツでは野良猫や野良犬の餌やりが法律で禁止されていた。このため近隣の住民が当局に通報し、セグラさんは2017年から出頭命令が届くようになったと話している。
一方、同市のティム・ライリー司法局長によれば、セグラさんに対しては2015年以来、4回以上にわたって出頭が命じられていたという。
セグラさんは過剰な多頭飼育やごみを適切に廃棄しなかった罪に問われて2017年に有罪判決を受け、執行猶予付きで禁錮2年を言い渡された。野良猫の餌やりはやめるよう命じられたが、司法局長によれば、この命令には従わなかった。
今年5月には、執行猶予に関する審問で10日間の禁錮を言い渡されたものの、猫の餌やりはやめたと認定されて、執行は猶予された。
ところがその後も苦情が寄せられて、本人も猫に餌を与えたことを認めたため、法廷侮辱の罪に問われて8月11日から服役するよう命じられた。セグラさんの自宅にいた猫22匹は別の場所へ移された。
セグラさんの家族は今回の判決に衝撃を受けている。セグラさん本人も、「私がやったことに対する刑罰としては重すぎる。悪い事をしている人がたくさんいるのに」と不満を漏らした。