トランプ氏、機密画像をツイート? イランのロケット爆発現場が鮮明に
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は30日、イランで起きたロケットの爆発にツイッターで触れた際、爆発現場を撮影した高解像度の写真を添付した。この写真について、トランプ氏が機密画像を公開したのではないかとの臆測が出ている。
The United States of America was not involved in the catastrophic accident during final launch preparations for the Safir SLV Launch at Semnan Launch Site One in Iran. I wish Iran best wishes and good luck in determining what happened at Site One. pic.twitter.com/z0iDj2L0Y3
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年8月30日
トランプ氏はツイッターで、米国はイラン北部セムナンの発射場で発生したロケットの発射準備中の事故に関与していないと説明。続けて皮肉な調子で「何が起きたか解明できるようイランの幸運を祈る」と書き込んだ。
アナリストからは同時に添付された写真について、米国がこれまでに公開し、または公に認めてきた能力をはるかに上回る解像度の画像に見えるとの声が上がった。さらに一般市民から、影や明るい光源が写り込んでいるのを踏まえると、公開を予定していなかった可能性の高い画像を大統領本人を含む誰かが撮ったものではないかとの指摘も出た。
トランプ氏は公開を想定した画像かとの質問に直接答えなかった。CNN記者の質問に対しては、「ただイランの幸運を祈っている。彼らには大きな問題がある。私には写真を公開する絶対的な権利がある」と述べた。
米当局者はCNNに対し、問題の画像について、米情報機関が運用する人工衛星によって撮影されたとみられると説明。無人機(ドローン)で撮影された可能性は低いとの見方を示した。
中央情報局(CIA)元職員のジョン・サイファー氏はCNNの取材に、画像の特徴は「標準的な機密資料と合致する。その点は確かだ」と述べた。一方で、「機密レベルは低かった可能性がある」とも指摘した。米国家地球空間情報局(NGA)は機密指定されないものも含め、あらゆる機密レベルの資料を提供しているという。
サイファー氏はまた、トランプ氏は当初、さらに高品質の画像を受け取っていたが、ツイッターでの公開用に別の画像を求めた可能性もあるとも言及した。