米女子体操五輪王者の兄を訴追 昨年末の3人射殺事件
(CNN) 米オハイオ州クリーブランドの警察は31日までに、昨年末に同市で3人が射殺された事件で、女子体操五輪王者シモーネ・バイルズさんの兄を逮捕・訴追したと明らかにした。
訴追されたのはテビン・バイルズ・トーマス容疑者。2018年12月31日にクリーブランドで起きた射殺事件に絡み、殺人や故殺、重暴行、虚偽供述の疑いが持たれている。訴追内容はクリーブランド警察と同市のあるカヤホガ郡の検察が共同で発表した。
容疑者が弁護人を選任したかどうかは不明。
テビン・バイルズ・トーマス容疑者/Liberty County Sheriff
バイルズ・トーマス容疑者の妹、シモーネ・バイルズさんは五輪で5個のメダル、世界選手権で14個の金メダルを獲得した。今月には平均台のフィニッシュで2回宙返り2回ひねりを成功させた初の体操選手となっていた。
当局によると、事件の夜、招待を受けていない集団が一軒の住宅を訪れ、けんかが始まった。けんかの流れで発砲に至り、複数人に銃弾が直撃。現場で2人が死亡し、もう1人も搬送先の病院で亡くなった。
クリーブランド警察はバイルズ・トーマス容疑者を発砲者と特定した。容疑者は29日にジョージア州リバティ郡で逮捕され、カヤホガ郡に身柄が移送される。来月13日にオハイオ州で罪状認否に臨む予定。
五輪王者のシモーネ・バイルズさん/Francois Nel/Getty Images Europe/Getty Images
CNNはシモーネ・バイルズさんにコメントを求めている。
シモーネ・バイルズさんは29日夜、ツイッターで「食べ物で気持ちを紛らわしているところ。私に話しかけないで」と言及。30日朝には、別の人が投稿した「だから米国のメディアが嫌い。シモーネ・バイルズとは何の関係もない件なのに、兄が何かしたからといって彼女の名を汚さないで」とのツイートに「いいね」を付けた。