ハリケーン「ドリアン」、30年ぶりの規模でフロリダ上陸か
(CNN) 大西洋上で勢力を強めつつあるハリケーン「ドリアン」が約30年ぶりの規模で米フロリダ州に上陸する可能性が出てきた。同州東岸では厳戒態勢が敷かれている。
CNNの気象専門家によると、ドリアンが予想通り「カテゴリー4」の規模で来月2日に上陸した場合、フロリダ州東岸を襲うハリケーンとしては1992年の「アンドリュー」以来の規模になる。風速は58メートルに達する見通し。
ハリケーンがフロリダを直撃すれば4年連続で、1940年代以降で最長記録となる。
フロリダでは2018年のハリケーン「マイケル」による壊滅的な被害の記憶が生々しく残っており、住民は厳戒態勢を取っている。
デサンティス州知事は29日、州内の全67郡を対象に非常事態を宣言。記者会見で、81万9000ガロンの水や180万人分の配給食の備えがあることを明らかにした。
ドリアンは28日にバージン諸島とプエルトリコを襲い、29日夜の時点では約38メートルの風速を伴って大西洋を北西に移動している。
温かい海水上を移動することで今後数日の間に勢力を強める見通し。来月1日にグランド・バハマ島に襲来し、2日午前ごろフロリダ州かジョージア州の沿岸部に上陸するとみられる。