B17墜落、空軍州兵が同乗者の脱出助ける 米州当局
(CNN) 米コネティカット州ハートフォード近郊の空港で第2次世界大戦時の爆撃機「B17」が墜落した事故で、事故機に搭乗していた空軍州兵の男性がハッチを開け、同乗者の脱出を助けていたことが分かった。州当局が3日の記者会見で明らかにした。
事故では搭乗者7人が死亡、5人が負傷したほか、地上にいた1人も負傷した。
州当局者によると、ジェームズ・トラフィカンテ上級曹長(54)は自らも手足の骨や鎖骨を折るけがを負いながら、ハッチを開けて他の乗客を脱出させた。
州兵は声明で、トラフィカンテ氏が機内に軍用の難燃性飛行手袋を持ち込んでいたと説明。この手袋を使ってハッチを開けたことを明らかにした。
第103航空団のウェブサイトによると、トラフィカンテ氏は1984年に空軍に入隊し、湾岸戦争やイラク戦争、国際テロ組織アルカイダおよび過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する軍事作戦などに従事した。
ブラッドリー国際空港を拠点とする第103航空団には2014年に配属になっていた。
事故では2日午前、民間団体が運航するB17がブラッドリー国際空港に緊急着陸しようとして墜落した。
国家運輸安全委員会(NTSB)によると、パイロットは空港離陸直後に問題を報告し、着陸を試みるために引き返していた。同委員会が事故調査を進めている。