陪審役の男性、寝坊で出廷出来ず禁錮10日 米
(CNN) 米フロリダ州の巡回裁判所は5日までに、民事訴訟の陪審に選出された21歳男性が今年8月の審理に出廷しなかったとして禁錮10日などの判決を下した。
法廷の侮辱行為に相当すると判断。判決文の中で、男性は裁判に現れなかった理由も説明せず、結果的に裁判開始が45分遅れたとも述べた。
地元のCNN系列局「WPTV」によると、この男性に犯罪歴はなく、寝坊が理由だったと認め、裁判に参加しないことの重大性を理解していなかったと悔いた。
当初の判決は、禁錮10日に加え、地域社会への奉仕活動150時間、少なくとも100字の文書での謝罪、1年間の保護観察処分に裁判手数料233ドルの支払いだった。
ただ、不適切な罰則内容などとする批判がソーシャルメディア上で起き、既に禁錮刑を務めた男性も4日の裁判で判決内容に異議を申し出た。同日の審理で友人も男性の地域社会でのボランティア活動や体が不自由な祖父の介護などの善行を訴えたことから判事も保護観察期間を3カ月に減刑。地域社会への奉仕活動時間は30時間に減らされた。この中には、週に1回、陪審事務所に姿を見せ、陪審の務めの重要性に関して10分間語ることも含まれた。
WPTVによると、男性の公選弁護士は判事に今回の裁判の無効化を要請。裁判所文書によると、判事は男性の有罪の撤回には応じていないが、将来的に有罪取り消しの申し立てがあれば考慮するとの考えを示したという。