市民射殺の元警官、殺人容疑で逮捕 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州フォートワースで黒人の女性が自宅に来た白人警官に射殺された事件で、警察は14日、この警官を殺人容疑で逮捕した。
フォートワース警察によると、逮捕されたのはアーロン・ディーン容疑者。事件後に職務から外され、免職処分を言い渡される予定だったが、14日に自ら辞表を提出していた。
警察は人権侵害の疑いがあるとして、米連邦捜査局(FBI)に捜査を要請したことも明らかにした。
ディーン容疑者は2017年8月に採用され、18年4月から正式に警察官としての職務に就いていた。
死亡したアタティアーナ・ジェファソンさん(28)は12日未明、近隣住民からの通報を受けて自宅に来た警官に撃たれて死亡した。
死亡したアタティアーナ・ジェファソンさん/Family Photos
通報した住民は、ジェファソンさん宅のドアが開いていたため心配になり、非緊急の番号に電話して警察に通報したと話している。
現場に到着した数人の警官が周辺を捜索したところ、家の中で窓の近くに人が立っているのが見え、ディーン容疑者が窓に銃口を向けて「手を挙げろ! 両手を見せろ!」と怒鳴った直後に発砲した。
ジェファソンさんは間もなく自宅の寝室で死亡した。ジェファソンさんは母親の介護のため、今年に入って同地に転居してきたばかりだったといい、事件当時、部屋の中には8歳のおいが一緒にいた。
フォートワースのベッツィ・プライス市長は14日、「12日未明に起きたことは、どんなことがあっても正当化できない」と述べ、市を代表して謝罪した。