ヒラリー氏、再出馬への圧力認めるも「予定なし」
ワシントン(CNN) 2016年米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン元国務長官は12日、英BBCラジオとのインタビューで、来年の大統領選に出馬するよう求める声が多いことを認める一方、その予定はないと強調した。
クリントン氏はインタビューで出馬の可能性を問われて「絶対にないとは決して言わない」と答え、非常に多くの人々から再出馬を求める「多大な圧力」を受けていると明言。しかし「この瞬間、このスタジオに座ってあなたと話している時点で、私の計画には一切ない」と、立候補の意思を否定した。
CNNはこれまでの報道で、同氏には民主党内から出馬要請の声が寄せられているものの、本人が応じる可能性は依然として低いと伝えてきた。
クリントン氏は今年3月に不出馬を表明した。しかし最近、トランプ大統領との間で非難の応酬が再燃していることから、出馬を検討中ではないかとの臆測も流れていた。
先月にはトランプ氏がクリントン氏に向け、再出馬して「極左」エリザベス・ウォーレン上院議員から党指名を奪い取るべきだとツイートしたのに対し、クリントン氏は「私をけしかけていないで、自分の仕事をしなさい」と反撃した。
クリントン氏はインタビューで「私だったらどんな大統領になったか、私ならどうしたか、米国と世界にとってそれが何を意味しただろうか」を常に考えているとも語り、次期大統領は「壊れた物を全て直すという大きな課題」を抱えることになると指摘した。