アメリカン航空の元整備士、意図的な機器妨害認める

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元整備士が旅客機の飛行データシステムの機能を意図的に妨害した罪を認めた/Sketch by Daniel Pontet

元整備士が旅客機の飛行データシステムの機能を意図的に妨害した罪を認めた/Sketch by Daniel Pontet

マイアミ(CNN) 米アメリカン航空の元整備士(60)は19日までに、同社の旅客機の飛行データシステムの機能を意図的に妨害した罪を連邦裁判所の審理で認めた。

裁判所文書によると、アブドゥル・マジード・マルーフ・アハメド・アラニ被告は同社労組と経営側の労働契約の交渉がもめ、この影響で給料が得られないことを懸念。飛行機器の不具合を起こせば修理で残業手当が見込めることを狙ったと供述したという。

検察当局の声明によると、被告は今年7月17日、マイアミ発、バハマ行きの旅客機の飛行データシステムに異物を差し込み、強力な接着剤をつけて固定させた。このシステムは機体の速度や傾斜度など重要データを計測する。

150人が搭乗した同機が滑走路から離陸寸前にエンジンの出力を上げた際、操縦士が同システムの異状に気づき、離陸を中止していた。

整備士を20年務めていた被告は家族を養うため2交代制もしくは3交代制の勤務をこなし続けたこともあったという。

大陪審は今年9月、民間航空機への損傷、破壊や機能の無効などを意図的に試みた罪で被告を訴追していた。これらの罪で有罪が確定した場合、最大で禁錮20年の刑が下される可能性がある。

アメリカン航空によると、被告は同月に解雇されていた。

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