米民主党討論会、初戦で躍進のブダジェッジ氏に集中砲火
(CNN) 米民主党は7日、大統領選に向けた候補指名争いの2戦目の舞台となるニューハンプシャー州でテレビ討論会を行った。初戦のアイオワ州党員集会で躍進したブダジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長に他の候補から集中砲火が浴びせられた。
批判の口火を切ったのはバイデン前副大統領。ここ1カ月あまり繰り返してきた主張をここでも展開し、今年は経験の浅い候補を選ぶリスクを冒す時ではないと述べた。
特に前サウスベンド市長というブダジェッジ氏の経歴に言及し、「素晴らしい男で真の愛国者だが、小都市の市長として若干成果を上げた」に過ぎないと指摘。アフリカ系やラテン系を含む幅広い層の支持を集める能力は示していないとの見方を示した。
これに対しブダジェッジ氏は、トランプ大統領の対抗馬を決める今回の指名争いは米政治の新たな節目であり、新しい形のリーダーシップが必要になると反論。「我々はトランプ大統領のもとで全く新しい問題に直面している」と力説した。
そのうえで、極端な路線を突き進んで国民を分断する候補を選ぶのは間違いだと付け加えた。
司会者からサンダース上院議員のことを言っているのかと問われると、「その通りだと」と答え、「このプロセスにはできる限り多くの人を巻き込む必要がある」とした。
サンダース氏は討論会に先立つCNNとのインタビューで、ブダジェッジ氏をエリート候補と位置付ける構えを示し、「40人を超える億万長者や大手製薬企業の最高経営責任者(CEO)、化石燃料(でもうける実業家)、金融街から献金を受け取っている」と批判していた。
ニューハンプシャー州の予備選は11日に行われる。