店頭のアイスなめる様子を撮影、男に禁錮30日と罰金 賠償も
(CNN) 米テキサス州の裁判所は7日までに、店頭のアイスクリームをなめて棚に戻す様子を撮影しインターネットの交流サイトに動画を投稿した男に対する刑事裁判で、被告に禁錮30日と罰金1000ドル(約10万5000円)、アイスクリーム会社への賠償金1565ドルを言い渡した。
実刑判決を言い渡されたのは同州ポートアーサーに住むダドリアン・ルクイン・アンダーソン被告(24)。被告は昨年8月に同州のウォルマートの店舗でブルーベル製バニラアイスの半ガロン容器の中身をなめた行為を認めている。
アンダーソン被告の事件の1カ月あまり前には、テキサス州の未成年者が同様の行為に及び、その様子を映した動画が数百万回閲覧されていた。
アンダーソン被告はCNN系列局WOAIに対し、犯行の唯一の目的は動画を拡散させ、有名になりたかったとしている。
しかし同州ジェファーソン郡の検察は、被告の行動は「悪ふざけの域をはるかに超えている」と指摘。1月には、WOAIの取材に「彼はただの模倣犯だ」と述べた上で、「模倣犯罪を食い止めるためには厳しい取り締まりが必要だ」と強調した。
アンダーソン被告は問題のアイスについて、なめた後に自分で購入したと主張。だが、ブルーベル社は動画を確認後に在庫の入れ替えに迫られており、裁判所は被告の行動が同社に損害を与えたとの判断を示した。
ブルーベル社はCNNの取材に、「本件が決着して満足している」「食品への異物混入はジョークでは済まされず、今後も看過することはない」と述べた。