竜巻で幼い娘を亡くした父、壮絶な体験を投稿
(CNN) 米テネシー州を襲った大規模な竜巻で4歳の娘を亡くした父親が、フェイスブックへの書き込みで壮絶な一夜を振り返った。投稿は5万回近くシェアされている。
2日深夜の竜巻では4つの郡で計24人の死者が出た。投稿者のマット・コリンズさんが家族と住んでいた同州プットナム郡の家は全壊。夫婦と娘2人のうち、上のハティーちゃん(4)が亡くなった。
コリンズさんによると、ハティーちゃんは「抱っこが大好き」な子で、自分の寝室ではなく両親のベッドで眠ってしまうのが常だった。
あの夜、携帯電話から竜巻警報が響いた時もそうだった。コリンズさんは急いでベッドからハティーちゃんを抱き上げた。子ども部屋のベビーベッドで眠っていた下の娘レイニーちゃんを妻メイシーさんが抱きかかえ、一緒に床に伏せた。その直後に竜巻が直撃し、周りが全て崩れ落ちたという。
気付いた時には4人とも、玄関あたりと思われる狭い空間で泥に埋もれていた。
次に意識が戻った時、コリンズさんは倒壊を免れた向かいの家に寝かされていた。近所の住民らが一家を見つけて助け出したという。4人とも負傷していたが、夫婦はそれぞれ娘たちを抱いた手を放していなかった。
住民らは娘2人を交替で抱いて車に乗せ、助けを求めて走った。レイニーちゃんは病院へ運ばれたが、ハティーちゃんは途中で息を引き取ったという。
コリンズさんによると、ハティーちゃんはその夜、眠る前に「白い服のイエス様が見える」と話していた。抱っこが好きなハティーちゃんは、イエス様の腕に抱かれることを予知していたのだろうと、コリンズさんは書いている。