指名争いからの撤退、決断前にオバマ氏と協議 サンダース議員
(CNN) 11月に行われる米大統領選に向けた民主党の指名争いからの撤退を表明したサンダース議員だが、撤退の決断をめぐり、オバマ前大統領と話し合いを行っていたことが9日までにわかった。
情報筋によれば、サンダース氏が今後の選挙戦についての決断にあたって、過去数週間の間にオバマ氏と複数の話し合いを行った。サンダース氏が指名争いからの撤退を決めたことで、バイデン前副大統領が民主党に指名されることが確実となった。バイデン氏はオバマ政権時代、8年にわたって副大統領を務めた経験を持つ。
オバマ氏が最終的にバイデン氏への支持を表明し、選挙戦に加われば、トランプ大統領を倒そうとする民主党の取り組みが新たな段階に入ることを意味する。
オバマ氏は慣習に従い、民主党の指名争いに公には参加しないことを明言してきた。オバマ氏は、誰が指名されようと支持する考えも明らかにしていた。
オバマ氏が2016年の大統領選でヒラリー・クリントン氏への支持を表明した際は非常に演出されたものだった。オバマ氏は6月にクリントン氏支持を明らかにしたが、当時も指名争いに参加していたサンダース氏がクリントン氏支持を表明するのはそれから1カ月後だった。
今回の指名争いでは、オバマ氏は投票が始まる前に何度が発言を行っただけで、比較的沈黙を保った。ただ、討論会を注視し、候補者らとは定期的に会話を持ったという。情報筋によれば、オバマ氏のアドバイザーは11月の本選で勝利するという究極の目標に集中し続けるよう力説していたという。