肺炎やインフルの死者、全米で急増 新型コロナが関係か 米イエール大調査
糖尿病やがん、心疾患などの基礎疾患がある患者が新型コロナウイルスのために死亡した場合でも、そうした基礎疾患が死因とされる場合もある。
そこで研究チームが他の死因についても調べた結果、3月中旬から3月28日にかけての肺炎とインフルエンザによる死者は、例年に比べ目に見えて増えていることが分かった。
「フロリダやジョージアなどの州では、新型コロナウイルスの検査が広範に普及する数週間前から、肺炎とインフルエンザによる死者が増えていた」と研究チームは指摘する。
研究チームは、検査が十分に行き届かないことや、地域によってばらつきがあることなどを理由に、新型コロナウイルスの検査で確認された陽性反応の件数よりも、今回の推計の方が正確に新型コロナウイルスによる死亡状況を把握できている可能性があると説明。「これはまた、ウイルス検査がどの程度、COVID―19に直接的あるいは間接的に関係した死亡を見落としているかを物語る」とした。
米国で初めて新型コロナウイルスのために死亡したのは、ワシントン州で2月29日に亡くなった男性とされていた。しかし実は新型ウイルスが1月か、恐らくは昨年12月に米国で拡散していたのはほぼ間違いないと見る専門家もいる。
カリフォルニア州は先週、2月6日に死亡した57歳の女性が、実は米国で初の死者だったことが分かったと発表していた。