米シカゴで銃撃続発、10歳女児と1歳男児が死亡
(CNN) 米イリノイ州シカゴ市内で先週末、銃撃事件が続発し、10歳の女児と1歳8カ月の男児が犠牲になった。
警察によると、女児は27日夜、自宅の窓を破った流れ弾が頭部に命中し、病院へ運ばれたが28日に死亡した。
男児は同日午後、母親(22)が運転する車の後部座席で胸部を撃たれた。警察と地元メディアによると、母親は男児をチャイルドシートに乗せ、コインランドリーから帰宅する途中だった。
路上で隣に並んだ車から銃撃を受け、母親もかすり傷を負った。自ら運転して病院に駆け込み、そこで男児の死亡が確認されたという。
警察によれば、シカゴ市内では先週末に49件の銃撃事件が発生し、62人が負傷した。
警察が14日の時点でまとめた集計によると、市内で年初から同日までに起きた殺人事件は268件と、昨年の同じ時期に比べ22%増加した。性的暴行や強盗、窃盗などの事件が以前の年を下回るか横ばいとなる一方、銃撃は昨年から33%増となった。
21日までの週末には銃撃事件で子ども4人を含む11人が死亡、67人が負傷していた。
シカゴのライトフット市長は殺人の被害が相次いでいる現状について、一部の地域だけでなく市内全域の問題だと強調。警察だけでは解決できないとして連携を呼び掛けた。