黒人女性射殺事件の抗議集会で発砲 2人死傷、容疑者拘束 米ケンタッキー州
(CNN) 米ケンタッキー州ルイビルで、黒人女性が警官に射殺された事件に抗議するデモの最中に男が銃を発砲し、男性1人が死亡した。容疑者の男は警察に拘束され、病院に入院している。
ルイビル警察によると、男はこの日、集会をかき乱す行為のために、何度も退去を求められていた。それ以前にも、抗議運動の最中に逮捕されたことがあったという。
事件は現地時間の27日午後9時ごろ、ルイビル市内のジェファーソンスクエア公園で発生した。2人目の被害者は公園の近くで発見され、病院に運ばれた。負傷しているものの、命に別条はないという。
死亡した男性は、公園にいた警官が蘇生を試みたが、現場で死亡が確認された。
警察は、今後同公園で夜間の抗議運動を行うことは許可せず、日中の平和的な集会のみ続行を認める方針。テントの設置は認めないとしている。
黒人女性のブレオナ・テイラーさんが警官に射殺される事件は、今年3月に発生した。テイラーさんは、自宅に押し入った警官3人に、少なくとも8回撃たれていた。警官は、麻薬捜査のため捜索令状を取ってテイラーさんの自宅に踏み込み、テイラーさんのボーイフレンドに銃撃されたために撃ち返したと説明している。
遺族によると、テイラーさんの自宅から麻薬は見つからなかった。