新型コロナで息子が死去、2日後に両親も数時間違いで逝く 米ニュージャージー州
(CNN) 米ニュージャージー州で62年間連れ添った夫婦が新型コロナウイルスに感染し、数時間違いで息を引き取った。その2日前には夫婦の息子も新型コロナで同様に亡くなっていた。マーフィー州知事がこのほど記者会見で明らかにした。
マーフィー知事は、州内で眼鏡に関わる仕事をしていたジョン・フリーダさん(51)が4月22日に新型コロナで死亡したと述べた。そのわずか2日後、フリーダさんの両親のラリーさん(85)とビッキーさん(83)もお互いに数時間違いで息を引き取ったという。州当局によると夫婦の死因も新型コロナウイルスに伴う感染症だった。
マーフィー知事は今月12日、記者発表に先駆けてフリーダさんらの遺族に対し、弔意を表した。
ともにニュージャージー州ニューアークで生まれたラリーさんとビッキーさんは、同州フェアフィールドに58年暮らし、3人の子どもを育てた。ラリーさんは兵役に就いた後、24年にわたり醸造業に従事。その後は高校の職員として働いていた。ビッキーさんはフェアフィールドの町長の秘書を務め、2007年に退職していた。
We remember Larry and Vicki Freda, and their son, John. One family.
— Governor Phil Murphy (@GovMurphy) August 12, 2020
John was a proud Jersey product all the way. He had a creative soul, loving to write, draw, and work on art projects. He was an avid reader & movie buff. John was funny, thoughtful, intelligent, & introspective. pic.twitter.com/OsWUv7Cjsb
ジョンさんは3人の息子を、ラリーさんとビッキーさんは2人の息子と6人の孫を残してそれぞれ旅立った。
米ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによれば、ニュージャージー州の新型コロナウイルス感染者は17日の時点で少なくとも18万7455人。死者は1万5912人となっている。
マーフィー知事は新型コロナの脅威を改めて強調したうえで、引き続き外でのマスクの着用や対人距離の確保といった対策の徹底を呼び掛けた。