トランプ陣営、約3カ月ぶりに屋内集会を開催
(CNN) トランプ米大統領の選挙陣営は13日にネバダ州ヘンダーソンで、屋内での大規模集会を開催した。同州では新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、50人以上の集まりが制限されている。
トランプ大統領は数千人の支援者に向けて演説を行い、野党・民主党の候補者バイデン前服大統領を批判したほか、「法と秩序」のメッセージを繰り返した。
トランプ陣営による屋内集会は、6月にオクラホマ州タルサで開かれてから約3カ月ぶり。タルサの集会は参加者が予想を大きく下回る一方、市内で感染者が急増し、陣営スタッフに陽性者が続出するなどして論議を呼んだ。
ヘンダーソン市は会場を提供する重機メーカーに対して事前の警告を発し、主催者にも州の集会規制に違反すると指摘してきた。市当局の報道担当者は違反行為に対して、最大500ドル(約5万3000円)の罰金と営業許可の停止または取り消し処分を科す可能性を示唆した。
一方、集会の参加者らはCNNとのインタビューで憲法上の権利を主張。「新型ウイルスに感染しても私自身の責任。リスクを取る覚悟はある」などと話した。
陣営スタッフはCNNに、入場前に全員の検温を実施してマスクを提供し、十分な手指消毒剤を配置すると説明したが、場内の椅子は間を置かずに並べられていた。また最近開かれたトランプ氏の選挙集会に、マスクを着けている参加者の姿はほとんどなかった。
ネバダ州のシソラック知事は13日夜のツイートで、トランプ氏の「無謀で自分勝手な行動」により「州内で数え切れない人々の命が危険にさらされる」と非難した。
野党・民主党の大統領候補、バイデン前副大統領の報道官は13日夜、「トランプ氏にウイルスを抑制し、支持者の安全を守る気が少しでもあるなら、こんな集会は開かないはずだ」とする声明を出した。