数十万羽の渡り鳥が大量死、米西部の山火事が原因か ニューメキシコ州
(CNN) 米南西部のニューメキシコ州全域で、数十万羽の渡り鳥の死骸が発見され、州立大学の研究者が原因などを調べている。
同大のマーサ・デスモンド教授によると、8月20日に米陸軍ホワイトサンズ・ミサイル発射場とホワイトサンズ国定公園で大量の死骸が見つかり、続いてドニャアナ郡、ジェメスプエブロ、ロズウェル、ソコロなど州内の各地で数百羽の死骸発見が相次いだ。
大量死しているのはムシクイ、ルリツグミ、スズメ、クロウタドリ、ニシモリタイランチョウ、タイランチョウなど。死骸はコロラド州やテキサス州、メキシコでも見つかっているという。
デスモンド教授のチームはホワイトサンズ・ミサイル発射場の生物学者と連携して、約300羽の死骸について12日から詳しい調査を開始した。
住民や専門家によると、鳥たちは死ぬ前から様子がおかしかったという。例えば通常は樹上にいる鳥たちが、地面で餌を探したり昆虫を追いかけたりする姿が目撃されていた。
動けなくなって車にひかれる鳥も、過去に前例のない数に上っている。
ミサイル発射場内のゴルフ場では、ツバメが地面にうずくまって人が近寄っても逃げなかった。