黒人女性射殺 大陪審の判断めぐり各地で抗議デモ、警官2人が撃たれる
(CNN) 米ケンタッキー州ルイビルで黒人女性のブレオナ・テイラーさん(当時26)が警官に射殺された事件をめぐり関与した警察官3人のうち1人が無謀な危険行為の罪で起訴されたことにとどまったことを受けて、米各地で抗議デモが起きている。ルイビルでは23日夜、警官2人が撃たれた。
関与した残りの警官2人は不起訴となった。
午後9時からの外出禁止令の直前に抗議デモの行進が行われている近くで発砲があったとの通報があった。警察が記者団に語ったところによれば、現場に駆け付けた警官2人が撃たれたが、命に別条はないという。容疑者1人が拘束された。
警官の1人は手術を受けた。
抗議デモはアトランタやニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンでも起きている。
警官に射殺されたブレオナ・テイラーさん/Change.org
長く待ち望まれていた大陪審による判断はテイラーさんが撃たれてから6カ月後に下された。テイラーさんは3月13日、ルイビルの警官が麻薬捜査の目的で夜にテイラーさんの自宅に踏み込んだ際に撃たれて死亡した。
警官3人のうちブレット・ハンキソン被告は無謀な危険行為の罪で起訴された。残りのジョン・マッティングリー警察官とマイルズ・コスグローブ警察官は不起訴となった。
活動家はより厳しい罪や3人の逮捕を求めていた。