トランプ氏、最高裁判事にバレット氏指名の意向 情報筋
(CNN) 先日死去したギンズバーグ米連邦最高裁判事の後任人事で、トランプ大統領がエーミー・バレット連邦控訴裁判事を指名する意向であることが分かった。事情に詳しい複数の共和党筋が明らかにした。
バレット氏はノートルダム大学の法学教授も務める。複数の情報筋によると、ホワイトハウスは議会共和党幹部との協議で、バレット氏を指名する意向を示しているという。
いずれの情報筋も、正式発表があるまでは、トランプ氏が土壇場に翻意する可能性が常に残ると注意を促した。トランプ氏は26日夕に指名を発表する予定。
バレット氏は右派の支持を集めた元最高裁判事、故アントニン・スカリア氏のもとで書記官を務めた経験があり、最高裁の力関係はさらに右寄りになるとみられる。最高裁では大統領選の1週間後に医療関連の重要な審理を控えているが、その前にバレット氏の就任が決まる可能性もある。
11月の選挙前に上院でバレット氏の指名が承認された場合、トランプ氏は大統領1期目で3人の最高裁判事を選出したことになり、今後1世代にわたる最高裁での保守派の優位が固まりそうだ。
ギンズバーグ氏が先週死去して以降、この1週間を通じてバレット氏は有力候補と目されてきた。情報筋2人によると、指名の可能性がある候補の中でトランプ氏と面会したのはバレット氏のみ。バレット氏は最高裁で前回欠員が出た際も有力候補に挙がっていたため、トランプ氏は同氏のことを既に良く知っていたという。
7児の母であるバレット氏は現在48歳で、2017年に第7巡回区控訴裁判所の判事として承認された。1972年、ニューオーリンズ生まれ。97年にノートルダム大法科大学院を卒業すると、法律事務所での実務を経て法学教授になった。