ゴルフ中の男性、ヘラジカに襲われ重傷 角が体を貫通 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州のゴルフ場で、仲間とゴルフを楽しんでいた男性がヘラジカに襲われて角で突き刺され、腎臓を引き裂かれる重傷を負った。
ザック・ボーンホフトさん(41)は3日、デンバー郊外にあるエバーグリーン・ゴルフ場で友人3人とゴルフを楽しんでいた。18ホールの同ゴルフ場は、エバーグリーン湖を見晴らす光景の美しさで知られる。
コース周辺では数十頭のヘラジカも歩き回っていた。
ボーンホフトさんは6日にCNNの電話取材に応じ、ヘラジカには近づかないようにしていたと振り返った。しかし友人と2人でゴルフカートに乗って16番ホールと17番ホールの間を移動中に、1頭のヘラジカに襲われたという。
「このヘラジカは私たちを目で追っていた」とボーンホフトさん。「私たちがゆっくり前進していたところへ突進してきて外した。友人に追い払われると、私の右半身を突き刺した」
ヘラジカの角はボーンホフトさんの右臀部(でんぶ)の後ろ側へと貫通し、腎臓は真っ二つに引き裂かれた。「(ヘラジカは)ただ興奮していて、私たちにできることは何もなかった」(ボーンホフトさん)
ボーンホフトさんは近くの病院に運ばれ、現在は快方に向かっている。
コロラド州公園野生生物局によると、ヘラジカは秋の繁殖シーズンを迎えると、縄張りを守ろうとして攻撃的になる。
この時期にゴルフコース周辺に何百頭ものヘラジカが出没するのは珍しくない。しかしゴルファーが突き刺されたのは少なくとも15年ぶりだという。