ワクチンの有効性・安全性は12月にも確認、普及は来年 ファウチ所長
(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は25日、新型コロナウイルスを予防するワクチン開発の見通しについて、11月末から12月初め頃までに有効性と安全性が確認されるとする一方、普及は来年になるだろうと述べた。
ファウチ氏は英BBCとのインタビューで、12月までに有効性、安全性が確認されても供給量が不足することは確実だとコメント。だれもが接種を受けられるようになるには、来年に入ってさらに数カ月待つ必要があるとの見通しを示した。
また、接種率が感染状況に実質的な影響を及ぼすレベルに達するのは来年の第2~3四半期以降になる可能性があると指摘。来年後半に近づけば、何らかの形で日常を取り戻す方向に進むだろうと語った。
トランプ米大統領が米国内の感染状況について「峠を越えつつある」と主張していることに対しては、「データを見ればおのずと分かる」と否定的な見方を示した。感染がいったん収束に向かった後でまた急拡大しているのは、英国も米国も同じだと指摘した。