全米で100万人以上が空港利用、感謝祭控えて帰省客が移動
ニューヨーク(CNN Business) 米運輸保安局(TSA)によると、全米の空港で20日に保安検査場を通過した旅行者の数が100万人を突破した。米国は感謝祭の祝日を26日に控え、多くの帰省客らが移動する時期を迎えている。
TSAによると、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まってから、保安検査を受ける乗客が全米で100万人を超えたのは、先月18日に次いで2回目。ただし昨年、同じく感謝祭前の金曜日に通過した人数と比べると、約4割にとどまった。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、全米の新規感染者はこの日、19万5542人と過去最多記録を更新した。米疾病対策センター(CDC)は19日、感謝祭前後の移動を控えるよう勧告を出した。
ユナイテッド航空は19日、新型ウイルス感染拡大を受けてキャンセルが増え、新たな予約が減る傾向にあることを明らかにした。サウスウエスト航空とアメリカン航空でも予約が減っている一方、キャンセルの増加はみられないという。
アメリカン航空は感謝祭前後の1週間、1日当たりの飛行便数を今月の平均3500便から4000便あまりに増やしている。フライトごとの機内清掃や飛行中の換気、高性能のフィルターなどにより、感染リスクは抑えられているという。乗客はマスクの着用を求められる。
CDCは機内での感染より、大勢の親族が集まる感謝祭の会食で感染が広がるシナリオに懸念を示している。