米国務長官、最後の外遊を中止 ルクセンブルクが会談キャンセル

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米国務省のポンペオ長官が予定していた欧州訪問を取りやめたことがわかった/Jim Lo Scalzo/Pool/Getty Images

米国務省のポンペオ長官が予定していた欧州訪問を取りやめたことがわかった/Jim Lo Scalzo/Pool/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国務省のポンペオ長官が、今週予定していた欧州訪問を取りやめた。事情に詳しい国務省当局者によれば、米連邦議会議事堂で起きた暴動を受け、ルクセンブルクには会談をキャンセルされていた。

国務省は11日、ポンペオ長官が最後の外遊先としてベルギーのブリュッセルを訪問すると発表したが、ルクセンブルク訪問の予定があったことは公表していなかった。それから24時間もたたないうちに、欧州訪問の中止が発表された。

複数の国務省関係者がCNNに語ったところによると、ルクセンブルクの当局者が予定されていたポンペオ長官との会談をキャンセルしたのは11日の外遊発表前だったが、連邦議会議事堂への乱入事件をめぐって世界中でトランプ大統領に対する批判が高まる中、今回の外遊は全体的に、ポンペオ長官らが想定したような内容にはなっていなかった。

ルクセンブルク外務省はコメントを避けている。

11日の発表によれば、ポンペオ長官は北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長や、ベルギーのウィルメス副首相兼外相と会談する予定だった。両氏とも連邦議会議事堂での暴動を非難していた。

NATO広報によると、ポンペオ長官は12日の電話でストルテンベルグ事務総長に欧州訪問の中止を伝えた。

ルクセンブルクのアッセルボルン外務欧州問題相は7日のRTLのインタビューの中で、トランプ大統領を「刑事裁判にかけられるべき政治的放火魔」と呼び、「民主主義に対する9・11」の扇動者と形容していた。

米国務省報道官が12日に発表した声明では、外遊中止はバイデン政権への移行に向けた作業が必要なためだと説明している。

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