バイデン氏、プーチン氏と初の電話会談 サイバー攻撃など議題に
(CNN) 米国のバイデン大統領は26日、ロシアのプーチン大統領と初の電話会談を行った。ホワイトハウスが明らかにした。会談では最近の大規模なサイバー攻撃や、ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏に対して毒が盛られた疑惑などが議題に上がった。
サキ米大統領報道官によれば、バイデン氏は電話会談で米ロ間の新戦略兵器削減条約(新START)に関する協議を行うことを考えていた。バイデン政権は新STARTの延長を希望している。そのほか、ロシアによるウクライナへの侵攻や、米政府機関に対するサイバー攻撃、ロシアがアフガニスタン駐留米軍に対して懸賞金をかけたとされる報道、ロシア政府による米大統領選への介入、ナバリヌイ氏に毒が盛られた事案が議題となった。
サキ報道官は、バイデン氏の意図について、米国はロシアからの有害な行動に対して国益を守るために断固として行動するということを明確にしたと述べた。
最初の電話会談でさまざまな議題が取り上げられたことは、バイデン氏が前政権から引き継いだ米ロの関係に問題が山積していることを示している。バイデン氏はトランプ前大統領がロシアに対して弱腰すぎたと非難しており、大統領討論会の際にはトランプ氏を「プーチンの子犬」などと呼んだ。
当局者によれば、バイデン氏はプーチン氏に対して、より強硬な姿勢で臨みたいと考えている。バイデン氏はロシアに関連した問題の精査を指示しており、ロシアに対して新たな制裁を科す可能性もある。