トランプ氏の内密の接種、国民の投与拡大の逸機 ファウチ氏
(CNN) 米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は3日、トランプ米前大統領が今年1月、新型コロナウイルスのワクチンを内密に接種していたことに触れ、数千万人の米国民に接種を促す好機を逸したとの見方を示した。
CNNの取材に述べたもので、自身は前大統領の接種に当時気づいていなかったと説明。ファウチ氏はトランプ前政権時代も新型コロナ対策チームの一員を務めていた。
ファウチ顧問は、トランプ氏の言葉を傾聴する多数の支持者がいる大きな影響力を考えれば、同氏の接種はこれらの人々にワクチンの必要性を訴えられる極めて良い機会だったと指摘。
接種をためらっている多数の人々を説得出来る好機を不幸にも失ったとし、「彼がそうしなかったのは残念だった」と語った。