アジア人差別への抗議デモ、経験共有のスピーチも 米ロサンゼルス
ジャーナリストでテレビ司会者のリサ・リンさんは母が中国、父が香港からの移民だ。集会での演説で、多民族国家の米国は「1本の糸が緩めばばらばらになってしまう」と主張。「私たちはみんな無自覚な差別や敵意にさらされてきた」「アジア系以外の米国人にも理解してもらうことが大切」と訴えた。
韓国系の市議会議員、ジョン・リー氏はこれまで出身地を質問され、ロサンゼルス郊外で生まれたと答えると、「いや本当の出身地はどこだ」「なぜそんなに英語がうまいのか」などと尋ねられて傷つくことが多かったという。
こうしたスピーチを受けて、若者らが韓国の伝統的な太鼓を打ち鳴らす。会場には、韓国のアイドルグループ、BTS(防衛少年団)のヒット曲などに合わせた演奏と手拍子が鳴り響いた。