バイデン米政権、感染急増のインドから入国制限へ 4日から
(CNN) バイデン米政権は4月30日、インドで新型コロナウイルス感染者や変異株の急増が見られることを受け、同国からの入国を5月4日から制限すると明らかにした。
ホワイトハウスのサキ報道官は声明で、「米疾病対策センター(CDC)の助言に基づき、インドからの入国を直ちに制限する」と説明。「インドの異常に多い感染者数と、複数の変異株が出回っていることを踏まえ、今回の措置を実施する」と述べた。
事情に詳しい情報筋によると、米政権は移民国籍法212条(f)項に基づき、過去14日以内にインドに滞在した外国人の入国を禁じる方針。航空会社に対しては既にこの決定を伝えたという。
新たな措置は米東部時間5月4日の午前0時1分に発効する。
今回の措置は米国民や永住者、その他の免除対象者には適用されない。こうした基準を満たす人も外国人渡航者と同様、インド出国前に検査で陰性と判定される必要があり、ワクチン未接種の場合は隔離しなければならない。インドから再入国する際も再び陰性証明が必要となる。
ホワイトハウスはこの日、入国制限措置について連邦議会に通知した。
ハリス副大統領は午後に副大統領専用機に乗り込んだ際、入国制限に言及した。
ハリス氏は黒人かつ南アジア系米国人として初の副大統領で、家族は今もインドのデリーに住む。インドに家族を持つ人が入国制限について聞くことをどう思うかとの質問に、「皆さん心配している。それは間違いない」と述べた。
CNNによるインド保健省の集計のまとめによると、インドでは4月30日に新型コロナ感染者が38万6452人確認され、1日あたりの感染者数でまたも過去最多を更新した。