アメリカン航空機内で乗務員に暴行 乗客の女を起訴
(CNN) 米アメリカン航空の国内線で客室乗務員に暴行を加えたとして、乗客の女が起訴された。
ニューヨークの連邦検察が出した起訴状によると、チェナシア・キャンベル被告は2日未明、マイアミ発ニューヨーク行きの機内で客室乗務員を控えスペースまで追いかけ、自分のごみを回収しなかったと大声で非難。仲裁に入ろうとした別の乗務員を押しのけたうえ、こぶしで殴ったり髪を引っ張ったりした。
その後も再び控えスペースに現れてこの乗務員を殴り、衣服をはがそうとした。
騒ぎを受けて乗務員らが緊急着陸を求めたが、機長は応じなかった。機内に乗り合わせた非番の警官が到着までの間、被告の手を拘束し、ニューヨークの空港で当局に身柄を引き渡した。
乗務員は腕と顔にすり傷、額と脚に打撲傷を負い、首に筋違いを起こしていたが、病院への搬送は辞退した。
アメリカン航空は声明で「マスクの着用義務を拒否した乗客が乗務員に暴行を加えた」と発表したが、起訴状は着用義務違反に言及していない。
被告は乗務員に対する暴行、威嚇行為と職務妨害の罪に問われ、3日に出廷した後、保釈された。
米連邦航空局(FAA)が4日に発表したところによると、旅客機内での乗客の問題行動は急増傾向にあり、2月以降に約1300件が報告されている。